7月11日に開催された「Capital Markets Day(キャピタル・マーケット・デー)」で長期的な成長戦略を発表したアルケマは、2023年までに特殊製品の売上高が占める割合をグループ総売上高の80%以上に引き上げることを目標として、その分野の開発を加速させる意向を表明しました。13億ユーロという2017年度EBITDA目標の達成を確信し、2020年の目標に向けても着実な進展を遂げているアルケマは、アジアにおけるいくつかの主要投資プロジェクトや主な社会的課題に対応するための革新的な取り組み、および接着剤分野での追加買収戦略を背景要因として、2023年に向けた意欲的な財務目標を発表しました。
過去10年以上にわたり変革に取り組んできたアルケマは、特殊化学品へのシフトを軸とした事業ポートフォリオの再編に成功し、地理的拠点の再調整を行ったことで、成長加速化の体制を完璧に整えることができました。当グループの目標は、特殊製品の売上高が占める割合を2023年までにグループ総売上高の80%以上に引き上げること。今後数年間は、その目標を視野に特殊製品を重視し、イノベーションと追加買収、高度成長地域における事業拡大に基づく成長戦略を追求してゆく所存です。
アルケマは、特に、有望でありながら未だ断片的な接着剤市場の統合に貢献するという目標を掲げ、先端材料(テクニカルポリマーと高機能添加剤)に多大な投資を行っていく予定です。このことは、材料の軽量化や植物由来ポリマー、消費財の設計における広範な開発およびイノベーション機会をもたらすと期待されます。
本日発表したアジアにおける植物由来ポリアミド11系への大型投資プロジェクト、中国におけるサートマーの生産能力30%増プロジェクト、マレーシアにおけるチオケミカルの生産能力倍増プロジェクトが、この戦略をよく表しています。
この戦略と数あるプロジェクトの成功を確信し、グループの明るい未来を約束するような好業績をおさめ続けているアルケマは、2016年に大幅に向上したREBITマージンを2023年には11.5~12.5%に引き上げ、EBITDA-フリーキャッシュ転換率を35%に維持するという意欲的な財務目標を発表しました。EBITDA有利子負債倍率を2以下、ROCE(使用資本利益率)を10%以上に維持し、金融格付機関による投資適格格付を堅実に保ちながら、これらの目標を徐々に達成していく予定です。
当グループにとって、2023年までが新たな戦略展開の目途となります。アルケマは、接着剤、先端材料、チオケミカルの3つを成長の柱に据え、特殊製品の開発を強化してまいります。主な社会的課題に対処するためのイノベーションと追加買収にを推進し、高度成長国における当社の地位の強化に取り組むことで、この意欲的な目標を達成します。最後に、アルケマはこの新たな門出にあたり、最新のデジタル技術を活用した変革を目指す所存であることをお伝えしておきます。